Masuk圧縮された炎のエネルギーが、彼女の杖の先端に集中し、一瞬で巨大な火球へと変化した。
グオオオッ!
ティナが放ったファイアボールは、もはや火の玉というよりも、巨大な太陽のミニチュアのような様相を呈していた。それは熱風を撒き散らしながら、一直線に前方の魔物と密集した木々へと向かって突進した。着弾と同時に、爆風が周囲を吹き飛ばし、凄まじい轟音と共に魔物と木々を一瞬にして蒸発させる。熱波と炎が通り過ぎた跡には、黒く焦げた、直線状の道が出現した。
その焦げた道を、そらはティナの手を引いて一気に駆け抜けた。二人は猛烈な勢いで走り抜け、すぐさま眼前にそびえる岩の崖壁に辿り着いた。
壁を背にした瞬間、作戦通り、そらが前衛、ティナが後衛を務めた。
直後、道が開けたことで興奮した魔物たちが、黒煙を上げる焦げた道を通って、一斉に押し寄せてきた。中級クラスの魔物が五体、そしてその奥には、全身に岩のような装甲を纏った上級クラスのゴーレムが一体のっしのっしと迫ってくる。
戦いの火蓋は切られた。
そらは、迫り来る中級魔物たちに対し、剣を流れるように振るい始めた。剣筋は精密で速く、魔物の攻撃を最小限の動きで受け止め、無力化していく。
「ティナ!」
そらの短い合図と共に、後衛のティナが再度詠唱を始める。彼女は崖の壁に背中を預け、眼前の敵の群れと、その後ろでゆっくりと迫るゴーレムを鋭く見据えていた。今、彼女とそらの退路は断たれている。彼女の魔法こそが、唯一の活路だった。
ティナは、そらの合図を受けると同時に、素早く杖を地面に向けた。彼女の魔力が大地へと流れ込み、瞬時に発動する土魔法。
ゴオオオオッ!
二人の左右の地面が、地響きを立てながら隆起した。巨大な岩盤が押し上げられるように、高さ数メートル、厚さも数メートルに及ぶ分厚い土の壁が、左右にせり上がっていく。まるで、峡谷が突如として生まれたかのように、魔物たちの侵入経路は正面のみへと限定された。これで、そらが目の前の魔物だけに集中していれば良くなったが、同時に二人の退路は完全に塞がれたことになる。背後には崖、左右にはティナが作り出した土壁、そして正面には殺到する魔物たち。まさに絶体絶命の状況だ。
しかし、ティナの瞳に迷いはなかった。この状況を作り出したのは、彼女自身の戦略。この場で、全てを終わらせる覚悟を決めていた。
そらは、土壁によって通路が狭まったことで、一気に集中砲火を浴びる形になった魔物たちを、剣一本で捌いていく。彼の剣は、流れる水のようにしなやかでありながら、鋼鉄のように重い一撃を繰り出した。中級魔物の一体が振り上げた巨大な棍棒を、そらは剣で受け流すと、その胴体を一閃。魔物の身体は真っ二つに裂かれ、血飛沫が土壁に飛び散った。
その間にも、ティナの魔法が次々と炸裂する。
「サンダーボルト!」
杖の先端から放たれた稲妻が、狭い通路を走る。中級魔物の身体を貫き、感電させ、一瞬にして炭化させる。
「アイスランス!」
鋭利な氷の槍が、複数の魔物の身体を串刺しにする。凍り付いた魔物は、次の瞬間、粉々に砕け散った。
そらは前衛として、ティナの魔法の射線に決して入ることなく、迫り来る魔物の攻撃を受け止め、弾き、時折カウンターで深手を負わせる。ティナは、そらの動きを完全に信頼し、迷いなく強力な攻撃魔法を放ち続けた。二人の連携は、まるで長年共に戦ってきた熟練のパーティのようだった。
中級魔物たちは、そらの剣とティナの魔法の前に、なすすべもなく倒れていく。そして、ついに通路の奥から、岩のような巨体を持つ上級ゴーレムが姿を現した。その目は赤く光り、硬い拳を振り上げ、地響きを立てながらそらに迫る。
「そらさん! ゴーレムは私がやります!」
ティナの声が響き渡り、彼女の杖の先端に、再び膨大な魔力が集中し始めた。
ティナの杖に集まる魔力は、先ほどまでの攻撃魔法とは次元が違った。青白い輝きを帯びた巨大な魔法陣が、ティナの背後の崖壁に張り付くように展開される。大地と空気が、その膨大な魔力に圧迫され、軋みを上げた。
上級ゴーレムは、自分に向かってくる魔力の危険性を本能で察知し、その硬い腕で体を庇うような仕草を見せた。しかし、攻撃は待ってはくれなかった。
「アースブレイク!」
ティナが叫ぶと同時に、大地が激しく反応した。ゴーレムの足元から、マグマの熱を帯びたかのような赤黒い巨大な岩の杭が、無数に、そして猛烈な速度で突き上がった。それは、ゴーレムの分厚い装甲を突き破り、その巨体を串刺しにした。
ガガガガッ、ゴリッ!
硬い岩と岩が砕け合うような、耳障りな音が響き渡る。ゴーレムは、内部から破壊され、その動きを完全に止めた。全身に無数の岩の杭が突き刺さった状態で、そのまま前方に崩れ落ちる。地を揺らす激しい振動と、岩が砕ける音が、静寂を取り戻した谷に響き渡った。
周囲の魔物の気配は、完全に消え去った。
そらが指差された方を見ると、テーブル席に一人の剣士が座っていた。彼女はティナと同じくらいの年齢の、まだ幼さが残る少女だった。しかし、頭にはピンと立った獣の耳が、腰からは長い尻尾が生えており、その美しくも野性的な見た目は、隠しようがない獣人族であることを示していた。 ティナは、その獣人族の少女をじっと見つめ、どこか懐かしそうな、そして少し痛みを伴ったような表情を浮かべた。「少し前の自分を見ている感じですね……」 彼女は、そっと囁いた。「ヘルプだけで暮らしていくのは不安ですよ。正式なパーティに入れれば安定した依頼を受けられますけれどね……わたし以上に差別があって難しいでしょうね。獣人族の見た目は、隠すことが難しいですから……」 ティナの言葉一つ一つに、過去の彼女が経験してきた苦悩や孤独が込められていた。姿は人間でありながら差別を受けたティナでさえ困難だったのだ。姿を隠せない獣人族の少女が、安定した生活を築くことがいかに難しいか、想像に難くなかった。 ティナの言葉を聞いたそらの胸は、ギュッと締め付けられるような思いがした。見た目だけで評価され、努力や実力が無視される世界の理不尽さが、彼の心に重くのしかかった。「あの子を雇ってみても良いかな?」 そらは、ティナの過去と重ね合わせ、その獣人族の少女を助けたいという気持ちが強くなっていた。彼はティナに問いかけた。「はい。良いのではないでしょうか」 ティナは即座に太鼓判を押した。「わたしも何回かヘルプで同じパーティになったことがありますけど、良く働く真面目で良い子ですよ」 ティナのお墨付きをもらい、そらは迷うことなく、ギルドマスターに軽く会釈をして、そのテーブル席へ向かった。 ギルドマスターが、二人の間に立ち、間の言葉を挟んで紹介してくれた。そらは少女に向かい、以前ティナに話したのと同じ契約内容を、落ち着いた声で伝え、交渉を始めた。「えっと……依頼内容は、子どもに剣術を教えること。待遇は、住み
フィオは満面の笑みを浮かべたまま、地面にゴロンと倒れ込んだ。これで、俺役は死んだらしい。 そらは、その光景を呆然と眺めていた。 (え? なんで!? 俺……弱くないか?) 心の中でそらは叫んだ。たったキス一発で戦闘不能になる「俺役」のあまりの弱さに、衝撃を受けた。 (その話の俺が、主人公じゃないの? 主人公が、たったキスで死んじゃって良いのかよ) 主人公としての立場と威厳が、キス一つで簡単に崩壊した事実に、そらは密かに頭を抱えた。 フィオに続き、次はアリアが「ティナは負けないわ!」と意気込んだものの、すぐにエル(魔物役)に襲いかかられた。アリアは抵抗する間もなく抱きつかれ、キスをされると、アリア(ティナ役)もそのまま倒れて全滅となった。 そらは、この展開に納得がいかなかった。 (魔物役がちょっと強すぎじゃないの。なんでキスで倒されるんだよ!) 思わずツッコミを入れたい衝動を抑えながら、そらは頬を引きつらせた。子供たちの想像力と遊びのルールは、彼の常識を遥かに超えていた。 また、始まるらしい。役は変わらず続行するみたいだ。(いろいろと異議があるが、放っておこう……)♢剣士の家庭教師 不意にティナに呼ばれ、そらは彼女と一緒に、川のほとりに設置された手作りのテーブルに座った。穏やかな川のせせらぎが、二人の会話を包み込む。「フィオは素早さと瞬発力がありますし、先ほどの討伐ごっこの際に木の棒を振り回すのを見ていましたが、剣の筋が良いと思いますよ」 ティナは、遊びの中とはいえ、フィオの動きを真剣に観察していたようで、その顔は教師のような真面目な表情をしていた。 (え!? そうなの?) そらは内心驚いた。フィオの運動神経が良いことは知っていたが、剣士としての才能にまで言及されるとは思わなかった。 (でも、剣術の基本が分かる人はここにいないから、誰も教える人はいないな……) 頭を悩ま
翌日の朝、ブロッサムは皆に別れの挨拶を終えた。エルやフィオが名残惜しそうに手を振る中、そらはブロッサムに指定された、彼女の実家の近くの目立たない場所まで送り届けた。「色々と世話になりました」 ブロッサムは貴族の令嬢らしく、背筋を伸ばして丁寧に頭を下げた。その表情には寂しさと感謝が入り混じっていた。「こっちも色々とありがとうね。いつでも連絡してね」 そらが優しく声をかけた。 二人の会話が終わるか終わらないかのうちに、近くにいた門兵にブロッサムの姿が気づかれ、たちまち大騒ぎになってきた。門兵たちが驚きと喜びに満ちた声を上げながら、こちらへ向かってくる。 騒動に巻き込まれるのを避けるため、そらはブロッサムと最後の挨拶を終え、慌ててキャンプ地に転移で戻ってきた。 まあ、転移もあるし、すぐに会えるし、魔法通信もあるから、いつでも連絡できる。そらは再会を楽しみに、心の中でそう締めくくった。♢罠の成果と複雑な感情 そらはフィオをエルとアリアに任せて、ティナと一緒に昨日仕掛けた罠を見に行った。フィオたちは朝から川で水遊びを再開している。(おっ!! イノシシっぽいのがかかっていた。猪のような感じだけど、イノシシより大きく、体毛は黒く太く硬そうで凶暴そうな目つきだ。魔力も感じられるので、魔獣のイノシシかな?) 重厚な罠の強化されたローブがギチギチと音を立てるほど、獲物は暴れていた。「凄いですね。本当に捕れると思ってなかったです」 ティナが驚いたような声を上げた。その瞳は獲物の大きさに、見開かれている。疑っていたのですね、ティナさん。実はそらも捕獲に自信がなかったんだけどね。そらは心の中でそう呟き、頬を緩ませた。 次の罠の確認に行く時、足場の悪い山道でティナがバランスを崩し、転びそうになった。そらは咄嗟に彼女の身体を支えようと腕を伸ばしたが、勢いのまま、柔らかいティナの胸に触れてしまった。「きゃっ」 ティナの短い悲鳴が響く。 うわ、不味い!! ティナの変なスイッチが入ってしまう。そらは慌てて、何もなか
「この先に、ボクの仲間で家族のような獣人の娘がいますが」 そらが告げると、獣人たちは一斉に警戒したような表情を見せた。彼らの視線に敵意が混じる。「お前が捕らえているのか!?」「捕らえてはいませんよ。保護をして面倒を見ています」 そらは冷静に否定した。「だったら連れてきて証明しろ! 直接、本人から話を聞かせてもらって判断する」 リーダーは言い放った。彼の目は全てを見通そうと鋭く光っている。 そらは彼らの視線を受け止めながら、その場で転移魔法を発動した。一瞬の光と風が渦巻き、フィオを抱きかかえるように連れて戻った。「……なに?」 フィオは魚捕りを中断された不機嫌さを隠すことなく、獣人族の人々に向かって素っ気なく答えた。そりゃそうだ……楽しい遊びを邪魔され、ムッとした表情なのだから。彼女はそらにしがみつき、不審な集団を警戒している。 フィオの姿を見るなり、獣人たちは一斉に彼女に詰め寄ってきた。その表情には焦りと心配がにじんでいる。「大丈夫か? 辛い思いをしてないか? 助けに来たぞ」 大勢の大人に囲まれ、剣幕に押されたフィオは少し怯えたようだった。彼女はすぐにそらの後ろに隠れ、そらの服の裾をぎゅっと掴んだ。「つらくない。だいじょうぶ! ほっといて」 震える声だったが、フィオの言葉は力強かった。その瞳には自分を心配するどころか利用しようとした者への拒絶が宿っている。「本当か?」 リーダーの獣人が訝しげに問い返す。「こわい。このひと……」 フィオはそらの服の裾をさらに強く掴んだ。彼女の純粋な怯えと、そらに対する信頼の深さが、獣人たちに伝わったようだ。獣人たちは、その様子を見て、ようやく納得した。フィオが望んでいないことを理解したのだ。「本当みたいだな。悪かった! 近くに来ることがあれば村に寄ってくれ。人間が来たことはないが、獣人の娘を大切に保護してくれているお前は歓迎しよう」 リーダーの獣人は深く頭を下げ、謝罪と感謝の言葉を述べた。 仲間思いだけど、やっていることは危ないな……。助け出されたとしても、魔物や魔獣もいるこんな山奥で解放されてもなぁ……。そらは彼らの状況を察し、少し複雑な心境になった。「俺たちは帰るが、その娘を頼んだぞ」「うん。任せて!」 そらは力強く頷いた。 獣人族の集団が名残惜しそうにこちらを振り返りながら、森
皆が思い思いの場所で寛げるように、テーブルと椅子を何箇所かに作って設置した。川の近く、テントの近く、焚き火の近くにも快適な椅子を設置した。これで、誰もが、自分の好きな場所で景色を楽しんだり、語り合ったりできる空間が完成した。 そらが川の近くに設置した椅子に座って、流れる水を眺めていると、ブロッサムが静かに来て隣に座った。彼女は普段の優雅さの中に、どこか言いたそうな感じが伝わってきた。「どうしたの、ブロッサム?」 そらが声をかけると、ブロッサムは少し間を置いて、落ち着いた声で切り出した。「このキャンプが終わったら、私は家に帰ろうかと思いますの」 ブロッサムの言葉に、そらは内心で少し驚いた。彼女が旅を続ける理由は曖昧なままだったからだ。「家に問題は、なかったんだ?」 だからさっきティナと一緒にいる時に隣に座ってきたのか。そらは彼女の意図を今、ようやく理解した。「はい。他の領地にお茶会に誘われまして、その移動中に盗賊に襲われ、拐われてしまいましたの」 ブロッサムは一点を見つめながら静かに語り始めた。その口調には深い溜息が含まれているように感じられた。「そうだったんだ。家に問題があって帰らないのかと思ってたよ」 そらは相槌を打ち、ブロッサムの話の続きを促す。「じつは私は……貴族でしたの。貴族の暮らしが窮屈で退屈で、逃げ出したいと思っていましたの」(うん。知ってた) そらは心の中で同意する。ブロッサムの立ち振る舞いや言葉遣いは、平民のそれではなかった。「身なりや仕草と言葉遣いで、なんとなく分かっていたよ」 そらが正直に答えると、ブロッサムは丸い目を見開いて、少し驚いたようだ。「え? そうだったのですか!」 彼女は自分の秘密が既に見破られていたことに気付き、戸惑いの表情を浮かべた。「しばらくは、ここに滞在するつもりだから、帰りたくなったら言ってね」 そらはブロッサムの決意を尊重し、優しく声をかけた。「では、皆さんに挨拶をして、明日にでも帰りますわ」 ブロッサムは少し寂しそうに俯き加減で言った。自由な旅が終わることへの名残惜しさを感じているようだった。「うん。分かった。寂しくなるよ」(急に家族が恋しくなったのかな……?) そらは彼女の心境を慮る。「また、お邪魔しに来ても良いでしょうか?」 ブロッサムがそらを見上げ、少し不安
一応、「ドキドキを味わいたいんだよ」と説明をした。獲物が罠にかかっているかの期待感を込めて。「ドキドキですか? 私、今ドキドキしてますよ?」 ティナはそらを真っ直ぐに見つめ、少し顔を赤らめながら言った。 いや、違うから! そのドキドキではないよ、ティナさん。え? ドキドキしちゃってるの? 俺も別の意味でドキドキだよ。ティナの可愛い告白めいた言葉に心臓が跳ねる。でも、今求めているのは、このドキドキではないよ! どうやって誤魔化そうか……誤魔化す必要はないんだけど。「ドキドキが分かってくれた?」 そらは微妙な空気を流すまいと努めて明るく尋ねた。「はい……」 ティナはまだ顔がほんのり赤いまま、控えめに頷いた。「明日が楽しみだなー! 獲物が捕れてれば良いなぁ」 そらは話題を強引に罠に戻した。「明日が楽しみですね。私は毎日が楽しみですよ」 獲物は俺ですか!? ティナさん。彼女の満面の笑みに、そらは冷や汗をかく。「皆のところに、戻ろうか!」「はい」 ティナの視線から逃れるように、そらは早足でキャンプ地へと向かった。無事に合流できそうだ。 皆が水辺に合流すると、フィオが目を輝かせながら駆け寄ってきた。浅瀬に転移させた魚を、彼女は小さな手で夢中になってたくさん捕まえていた。近くのバケツには元気に跳ねる魚が何匹も入っている。「お魚、いっぱいー♪」 フィオは嬉しそうに、そらが捕まえた魚を指さした。水で濡れた顔に無邪気な笑顔が弾けている。「後で焼いて食べようね」 そらが優しく言うと、フィオは期待に満ちた声で繰り返した。「やいて、たべるぅー」 フィオの無邪気な笑顔に、そらの顔も自然と緩む。皆で食べる美味しい魚の味を想像した。♢露天風呂と別れの予感 そらはさらに快適な空間を提供するため、川辺の少し奥まった場所に露天風呂を作り始めた。魔法で自然の岩を組み上げ、深すぎない浴槽を形作る。湯気を上げるほどの温度に調整したお湯を満たした。木々の緑と流れる川が見える景色は最高で、川で遊んだ後に温まれて気持ちが良いだろう。のぞき見防止の結界も完璧に張ってあって、プライバシーも安全も確保されている。 そらの言葉を聞くやいなや、エルは一瞬の躊躇もなく身につけていた下着を脱ぎ捨てて、そのまま露天風呂に勢いよく飛び込んだ。バシャッと大きな水音が響く。恥じらいが無